NOISE 組織はなぜ判断を誤るのか
疑問
ノイズとは何か
ノイズを利用した例
発見
序章
二種類のエラー
バイアスは偏りノイズはばらつき
論文の数も全く違う。しかし、本来はノイズもバイアスと同等かそれ以上に重要視されるべきである
第1部 ノイズを探せ
第1章 犯罪と刑罰
被疑者の行動とは全く関係のないことが判決に影響する
量刑改革法案によりノイズは減ったが、多くの反対によってこの法案は法的拘束力を持つものから勧告程度へと引き下げられた
ノイズは適切に対処することで、ある程度抑えられる。しかし、社会の風潮がそれを許さない例もある。
第2章 システムノイズ
ノイズの存在に気づかないと対処ができない
その職に長い時間携わるほど、一致の錯覚に気がつかない 第3章 1回限りの判断
繰り返し行う判断同様のノイズがあり、アプローチも同様の方法で可能
第2部 ノイズを測るものさしは?
第4章 判断を要する問題
答えは変わりうるが、できれば一致してほしいとも思っている
ある程度の思考ののち、内なるシグナルによって妥当な判断であると自分を納得させている
第5章 エラーの計測
平均二乗誤差=ノイズの二乗=バイアスの二乗
第6章 ノイズの分析
システムノイズの二乗=レベルノイズの二乗+パターンノイズの二乗
個人内の平均ばらつきであるレベルノイズ
個人間の特定のケースへのばらつきであるパターンノイズ
第7章 機会ノイズ
フリースローの例のように、人は判断をする際にばらつきが生じる
気分や疲労、判断するケースの順序などが挙げられる
機会ノイズは同じ人間でも起こるが、他人よりは、ずっと小さい範囲でおさまる
第8章 集団によるノイズの増幅
集団の意思決定は、集団に流れる空気によって左右される
群衆の知恵効果は、各自の判断が独立しており、互いにどんな判断をしたのかがわからないようになっていて効果を発揮する 集団での協議は、個々人の判断の平均よりも大胆な判断をする方向に流れがちである
第3部 予測的判断のノイズ
第9章 人間の判断とモデル
プロがあらゆる要素を見て丁寧に判断したとしてもそれはノイズを取り入れただけに過ぎない
単純で粗雑であっても、データベースから判断した方が正しい予測判断をすることができる
第10章 ルールとノイズ
どんなに雑なアルゴリズムでも、人間の判断よりも精度の高い予測判断ができる
しかしながら、人は少しでもアルゴリズムの判断が誤っていると、途端に信用しなくなる。例え人よりも正しい判断をする可能性が高くとも。
第11章 客観的無知
私たちは将来のことは何一つわかっていない、ということの認知
何かを判断する際に、自分を納得させるきっかけとなったら信号
客観的無知による誤解、内なるシグナルから抜け出せないことから、人はアルゴリズムがよほど優秀でないと、アルゴリズムを採用する気になれない
第12章 正常の谷
当然そうなるであろう事柄と全く予期できない事柄の間にある事象
私達は正常の谷にある出来事を因果論的思考によって後付けで理由づけし世界を理解している
因果論的思考=システム1、統計的思考=システム2という対比 第4部 ノイズはなぜ起きるのか
第13章 ヒューリスティクス、バイアス、ノイズ
ヒューリティクスとは、困難な問題に直面したときに人間が簡単に答えを出すために行う単純な手続きのこと
データをもとに統計的思考で考えることが重要
飛行機事故の発生率を考える際、直近に飛行機事故が起きた場合は、高く見積もってしまう
人は、何かを判断する際に、最初に見た数字に引きずられて結論を出してしまうという現象
第14章 レベル合わせ
判断の物差し尺度(単位)を揃えること
第15章 尺度
人は何も基準がないところで判断するよりも比較して判断する方が楽
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2021/12/2購入